SSブログ

理系に学ぶ。 [読書日記]

映画、小説とマルチな才能で当代一のヒットメーカー川村元気さんが、気鋭の「理系人間」たちと対談した一冊。数学、理科がからっきしで、私大文系に走った川村さん。それでも理系の知識がなければ、これからの世界を見通すことはできないと、インタビューに臨んだ。各分野の権威、トップランナーが15人。初めて名前を聞く人もあったが、読んでみると「ああ」と関連ニュースが思い浮かぶ人がほとんどだった。


面白かったベスト3は―ご存知、養老孟司センセイ。昔聞いた講演で「最近の男の子が元気がないのは、洋式トイレのせい。男の子なのに座って用を足させる母親が多い」と指摘、タチションの効用を力説していた。今回も「生物として持っている能力を使わないでいると、人間だめになる」など、生物学的見地から、なるほどと思わせる話がいっぱいだった。


続いて、ミドリムシの権威、出雲充さん。ユーグレナという会社の社長で、胡散臭い会社かと思っていたら、とんでもない認識不足だった。屋外での大規模養殖に成功し、世界の栄養不足解消へ一歩一歩、研究を進めているという。未来の燃料にも期待がかかるのだとか。その技術を、諸外国が虎視眈々と狙っているという、スパイ小説もどきの話もあった。


ロボットクリエイターの高橋知隆さんは、スマホの次は、小型のヒューマノイドロボットの時代が来るという。最近CMにも出演している、あのミニロボット。iPhoneはSiriという音声認識機能を入れたけど、そんなに使われていないらしい。確かにスマホに話しかけるのは、恥ずかしい。それが人型のかわいいロボットなら、話しかけられるのではないか。コミュニケーションができるロボットと、スマホの二つ持ちで出掛ける。すぐそこに、そんな時代が来ているという。

理系に学ぶ。

理系に学ぶ。

  • 作者: 川村 元気
  • 出版社/メーカー: ダイヤモンド社
  • 発売日: 2016/04/22
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)


nice!(2)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:

nice! 2

コメント 0

コメントを書く

お名前:[必須]
URL:[必須]
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0