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流 [読書日記]

東山彰良さんの直木賞受賞作。台湾を舞台にした大河ドラマ風の青春エンタメ小説というべきか。中国大陸が舞台の文学作品は、三国志や水滸伝、項羽と劉邦など、古典や日本人作家の書いたものを結構、読んできた。でも、台湾は考えてみると初めてで、その点では新鮮だった。登場人物の名前の読みに閉口し、途中からは我流の日本語読みで通したが、途中からはジェットコースターのように一気に読めた。作品を貫く猥雑な中華街の雰囲気。一度でも台湾を旅行していれば、もっと感情移入できたかも。

椎名誠さんがかつて書いていたのは、旅先での読書の醍醐味。南海の孤島に行くときは、漂流記を持参し、星空の下のキャンプでは、宇宙の本を読む。環境のおかげで想像力の翼は大きく広がる。考えただけでわくわくする。最近はいつも旅先とはいかず、家での読書が多いけれど、書店に行くとかつて旅した土地にまつわる本につい手が伸びる。暖かくなってきた。本を持って旅に出よう。

流

  • 作者: 東山 彰良
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2015/05/13
  • メディア: 単行本



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