紙芝居 アメ横のドロップ売り [シネマ&演劇]
東中野の芝居砦・満天星にて新宿梁山泊の創立30周年記念公演第1弾をみる。唐十郎さんの書き下ろし作品を金守珍さんが演出。
大阪を中心にかつて人気だった山口正太郎氏作・画の紙芝居「おおかみ王女」を題材に唐さんの母親のことを書いたといわれる作品。舞台は戦後間もないアメ横で、紙芝居の手伝いをしている女と、復員兵の出会いから物語が展開する。鴻上尚史によると、唐芝居は要約が不可能で起承転結というより、イメージの連鎖で紡がれていく物語。
この作品も劇中歌にイメージを膨らませながら、昭和のロマンにどっぷりと浸かる、楽しいひとときを味わえた。あえて作品に意味を持たせるとすれば、人が物語をつくり語る自由の大切さを訴えていると言えるのではないか。金さんの演出で、唐芝居の読み解き方が少し分かった気がする。
2017-04-28 00:24
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