SSブログ

声のライブラリー [読書日記]

日本近代文学館(目黒区駒場)であった自作朗読と座談会。平田俊子さん、川上未映子さんの朗読と、伊藤比呂美さんの司会で座談会があり、詩人3氏による詩人賛歌となった。


平田さんは、詩集「戯れ言の自由」から。言葉遊びから思いがあふれる。同い年の友人である伊藤さんをうたった「伊藤」という作品に笑った。


川上さんは、詩集「水瓶」「先端で、さすわ さされるわ そらええわ」から。ナンセンスな言葉の並びが好きだという「すべての××」が延々と続く作品を読んだ。言葉の疾走感、勢いを感じた。


もともと歌手で、芥川賞作家でもある川上さんは、おしゃれ。伊藤さんは、ウナギ犬のTシャツ姿で、自由に突っ込みを入れる。ちょっと構えて、人嫌いのような平田さん。自分をさらけだす詩人でありながら三者三様。川上さんによると、詩作はアタマの中のものを念写するような感じであり、小説を書く場合は読者に分かるように、どこか親切心がいる。詩人には小説家よりも独自の世界を持った人が多いとのこと。伊藤さん、平田さんの間で緊張しながら発言する川上さんは、意外と普通な感じ。もっと浮き世離れした人、天然の人かと思っていたら、結構自己プロデュース力があり、ある意味計算高いのかな、と。そんなところが女性ファンに受けているのかも。



先端で、さすわさされるわそらええわ

先端で、さすわさされるわそらええわ

  • 作者: 川上 未映子
  • 出版社/メーカー: 青土社
  • 発売日: 2007/12
  • メディア: 単行本

nice!(4)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:

nice! 4

コメント 0

コメントを書く

お名前:[必須]
URL:[必須]
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0