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ビンローの封印 [シネマ&演劇]

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久しぶりに雑司ヶ谷・鬼子母神の紅テントにて、唐組・第59回公演をみる。唐十郎作、久保井研、唐十郎演出。1992年の台北公演、その後の凱旋公演いらいの再演という。


ビンローとは、チャイニーズガムともいわれる、噛むと赤い汁が出る実。その赤い汁から連想、妄想が広がる。ビンロー、赤い血、戦争、海の向こう、船、台湾、偽ブランド品--。昭和歌謡(紙ふうせん、テレサ・テン)にのって、キラキラと輝くような言葉が次から次へと役者たちからあふれ出す。


暗転して開幕、途中休憩のときにも客席から拍手がわく。かけ声がかかる。立派なホールでの演劇では味わえない。芝居を見に来てるんだなあと実感する。あぐらがきつく尻が痛いのも、かえって舞台に集中するしかない状況を作り出しているのかもしれない。


アナログな大仕掛けでのエンディングはお約束。混迷の果てのカタルシスが観客を包む。出演者紹介とあいさつの後、舞台のそでではなく、舞台奥の闇、鬼子母神の境内へはけていく役者たち。あの光景が大好きだ。

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