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血花血縄 [シネマ&演劇]

第11回岸田理生アヴァンギャルドフェスティバルの企画として、こまばアゴラ劇場での公演をみた。平成緊縛官能奇譚というサブタイトルで、岸田が有沢美喜の名で出版した官能小説を初めて舞台化したという。赤い縄につながれた母親と娘たち。男や家に束縛された女の性、それからの解放をメッセージとして描く。


舞台の中央で片肌脱いだ能面をつけた女を、真っ赤な着物を着た女が縄で縛り、鞭打つ。それはまるで女たちの置かれた状況を象徴するように。ハララビハビコと北條華生、ともにSM界のプロ(らしい)が出演し、極限のエロスを表現する。前衛的な試みではあった。


父親役の高仲祐之の声はなかなか渋い。声優をしていると知り、なるほどと納得。ギターと二胡の生演奏、提灯の灯りも淫靡な暗い雰囲気を醸し出していたが、観客の半分を占めた女性は結構あっけらかんとしていて、隣りでガムをくちゃくちゃやりながら観劇されたのには少々参った。

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