投資なんか、おやめなさい [読書日記]
経済ジャーナリスト、荻原博子さんの新書。ゼロ金利が続く中、「貯蓄」より「投資」を、という国の呼びかけに常々不信感を持っていたので、荻原さんの指摘には「なるほど」というものが多かった。
投資信託や保険など、様々な新商品が出ているが、そんなに甘い話が転がっているわけではない、と改めて思った。デフレの中で、実は預金効果は増しているとか、老後の安心と投資を結びつける必要はないとか、多くの人が陥っている思いこみを注意してくれている。
どうしても投資がやってみたいなら「ちょい投資」というが、素人にとっては投資=ギャンブルのようなもの。もし、やるなら「世の中の役に立つ、人のためになる投資を」という提案は、よいかもしれないと納得した。
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