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ユニコン物語~台東区篇 [シネマ&演劇]

新宿梁山泊の第63回公演を新宿・花園神社の紫テントでみた。唐十郎が劇団状況劇場で手がけた作品。かつての大作「吸血姫」「唐版 風の又三郎」に代表される完成されたスタイルとロマン主義的情感をそぎ落とし、乾いた手触りの喜劇へと姿を変えていく。演劇評論家の扇田昭彦さんはそんな流れの中にある、唐作品の一つと位置づけているが、今作も金守珍さんの外連味あふれる演出で小屋芝居の醍醐味を満喫した。

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申大樹演じるテシオと、水嶋カンナのアドネ。ギリシャ神話に題をとったドラマが下谷の町で繰り広げられる。病院長の大鶴義丹は白衣に救急バイクで颯爽と舞台に登場し、排ガスの臭いと騒音をまき散らし、吹っ切れた演技で笑いをとった。大久保鷹は横井さん役。戦後28年たってグアム島で投稿した、故横井庄一さん。初演当時の時代が思い浮かぶ。

桟敷自由席に久しぶり座ったが、3幕3時間のあぐらは腰にこたえた。お約束の防水シートなど、かぶりつきの楽しさはあるが、次回は椅子指定席にしよう。

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