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MAKOTO [シネマ&演劇]

長塚圭史の阿佐ヶ谷スパイダースが演劇ユニットから劇団に衣替え、再出発の舞台を吉祥寺シアターで見た。作・演出は長塚。いわゆる演劇らしい演劇を見たという感じだった。

妻を亡くした主人公、医療過誤が原因の突然の別れで、その面影を忘れることができない。亡き人の思い出、共に過ごした日々、そうした記憶の重さは、熱量に換算すると計り知れないレベルになるのではないか。そんな思いつきからストーリーが生まれたのかも。

逢う魔が時、長屋のドアを通じて現実世界と異界を行き来する。池袋や渋谷、代々木、千駄ヶ谷など、東京の街が出てくる。舞台を見ながら日頃通る渋谷の首都高を思い浮かべる。変わりゆく街は人々の記臆も消してしまう。そこに住んでいる人間にとっては思い出の風景を返せというメッセージとも受け取れるラストであった。

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