仙厓礼讃 [アート]
博多の仙厓和尚の書画コレクションで知られる日比谷・出光美術館で、書画展「仙厓礼讃」をみた。人生50年の時代に還暦過ぎまで住職を務め、その後は隠居をし、好奇心の赴くままに祭りや珍しいものを見物に行ったり、地元の人たちと交友を広げたりした。米寿まで人生を謳歌した、いわば「老後の達人」の日々を書画でたどる。
有名な「□ △ ○」(出光佐三は海外向けに「ユニバース」と名付けて紹介した)はじめ、老人六歌仙画賛など、ユーモアあふれる作品が並ぶが、その作品が語るのは「人にはだれにも仏性がある」など、禅の教えだ。
「苦も楽も心ひとつの置きどころ 笑うて暮らせ人の一生」。先輩から教えてもらい、座右の銘としている仙厓さんの言葉だ。
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