ファースト・マン [シネマ&演劇]
米国のアポロ11号による月面着陸から50周年、最初に月面に降り立ったニール・アームストロング船長たちの挑戦を描いた作品を試写会で見た。「小さな一歩だが、人類にとっては大きな一歩」。月へ初めて降り立った人類、小学校の頃、テレビのニュースで見てどれほど興奮したか。科学の発展による明るい未来を純粋に信じていた。
映画では、米ソの宇宙開発競争の真っ只中、まさに国の威信をかけて、命懸けで月を目指した男たちを描く。Gに耐えるための過酷な訓練、高速回転に慣れるトレーニングは見ているだけで吐き気がしそうだった。でも、単なる宇宙挑戦物語ではないのが、この作品のミソ。アームストロングの妻や子どもたちの思い、夫、父を送り出す側の気持ち、逆に亡き娘への思いを胸に、家族を残して決死行に出る男の寡黙な心情を丁寧に描いている。
「ラ・ラ・ランド」のデイミアン・チャゼル監督、ライアン・ゴスリング主演。妻役のクレア・フォイ、帰還を祈る姿がとても印象に残った。
ニール・アームストロング: 人類史上初めて月に降り立った宇宙飛行士 (学研まんがNEW世界の伝記)
- 作者: 藤森 カンナ
- 出版社/メーカー: 学研教育出版
- 発売日: 2015/07/21
- メディア: 単行本
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