SSブログ

科学者はなぜ神を信じるのか [読書日記]

仕事の関係で先日、教会のミサに出席する機会があった。家族がミッション系の学校に通っていてプロテスタントの礼拝式には出たことがあったが、カトリックのミサは初めて。コロナでしばらく中止されていたが、緊急事態宣言が解けミサも3カ月ぶりに再開した。教会内の座席はソーシャルディスタンスがとられ、パンをいただく時以外はマスク着用。賛美歌も歌わない。世界の人たちが早くコロナを克服し平和な日々を取り戻せるよう厳かに祈った。

そんな体験もあって、読みかけていたブルーバックスを手に取る。コペルニクスからホーキング博士まで、天地創造をめぐる葛藤、教会との対立を乗り越えて、宇宙の真理を追求した科学者たちの軌跡をたどる一冊。宇宙の果てには何があるのか、人間の頭で考えてもその先は想像できない。今や常識となったビッグバン理論にしろ、ではその前の無から生み出したものは何者なのか。創造者=神というキリスト教の論理に抗して、探究を続けたばかりではないことが、よく分かる。

神というと人間の形を想像するが、そうではなく、自然の摂理そのものが神であるという認識を著名な科学者たちは持つに至っている。かのアインシュタインも然り。科学読み物程度の知識しか持たないが、今や相対性理論で知られるアインシュタインは古典的な物理学になるらしい。現代はもっぱら量子物理学の時代だという。やさしく書かれているこの本を読んでも、なかなか理解は難しいけれど、この宇宙の果てしなさを改めて思い、人間の小ささを感じるのだった。


科学者はなぜ神を信じるのか コペルニクスからホーキングまで (ブルーバックス)

科学者はなぜ神を信じるのか コペルニクスからホーキングまで (ブルーバックス)

  • 作者: 三田一郎
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2018/06/25
  • メディア: Kindle版



nice!(10)  コメント(0) 
共通テーマ:

nice! 10

コメント 0

コメントを書く

お名前:[必須]
URL:[必須]
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。