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三島由紀夫 悲劇への欲動 [読書日記]

文芸評論家の佐藤秀明さんの岩波新書を読む。あの割腹自殺から50年、三島文学はあの事件のイメージが強く、特にファンでもないこともあり避けてきた。しかし、昨年映画になった「美しい星」いらい興味を覚え少しずつ読むようになった。今回作品とともに生涯を振り返った一冊を読み、小説だけでなく演劇・歌舞伎、映画と幅広く創作活動をしていたことを知った。

三島がトスカを下敷きに書いた「鹿鳴館」。シアトリカルな演劇、芝居らしい芝居を役者にも求めた。スタニスラフスキー・システムの「俳優は役を生きる」とは異なる「俳優と役は別物」という考え方。歌舞伎の手法を持ち込んだという。

本棚にあった「近代能楽集」に手を伸ばし、早速「弱法師(よろぼうし)」という戯曲を読んだ。いずれは三島作品を舞台で見たいと思う。


三島由紀夫 悲劇への欲動 (岩波新書)

三島由紀夫 悲劇への欲動 (岩波新書)

  • 作者: 佐藤 秀明
  • 出版社/メーカー: 岩波書店
  • 発売日: 2020/10/21
  • メディア: 新書



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