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シン・エヴァンゲリオン [シネマ&演劇]

ついに完結したエヴァンゲリオンを見に行った。アニメの枠を超えた、まさに一大叙事詩。総監督庵野秀明の頭の中を、想像力を映像に表現した。その世界観を汲み取ろうとスクリーンに釘付けになった。

NHKの番組プロフェッショナルで庵野の特集を見た。父親が事故で片足を失い、その姿、生き方が彼の思考を決定づけた。シンジ、飛鳥ら物語に出てくる人物はみんな「何かが欠けている」という。人は誰しも完全ではない。完璧なものなど、この世にはない。完全無欠な存在があるとすれば、それは神である。「人類補完計画」は、まさに神になって人類をリセットする企みなのだ。

エヴァが描く世界は、人間が発明したテクノロジーの究極の姿の一つかもしれない。果てしなき宇宙からの脅威、いや、その前に既に我々は、地球規模のパンデミックに見舞われている。脅威的な兵器の戦闘場面の一方で、作品では、1日中汗水流して糧を得る「平凡な日常」を長い時間を割いて描く。父子の葛藤や恋愛、友情という感情を絡めながら。ラストで庵野の生まれ故郷・宇部の街が映る。心の原風景を大事にして生きたいという思いだろうか。

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