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見るレッスン 映画史特別講座 [読書日記]

フランス文学者で映画評論家の蓮實重彦さんの新書。以前何かの文学賞を取った際に話を聞いたことがあり、映画に詳しいのかと思い、手に取った。自分が知らなかっただけで、バリバリのシネフィル(映画狂)だったんですね。世界のあまたの映画監督と親交があり、しかも評論家として一目置かれている。古今東西の作品が出てくるが、無論知らない作品の方が多かった。

そんな人の書いた本だから、というか性格なんだろう、ズバズバと切り捨て御免という感じで、内外の監督や作品を俎上にあげていく。興行的に当たっていようが、作品としてダメなものはダメ。映画になっていないだの、ただのフィルムの無駄遣いだの、ここまで来ると爽快感さえある。

で、センセイが一押しの映画は溝口健二の「残菊物語」。非英語圏の作品ナンバーワンとして、BBCのアンケートにも答えたそうな。さっそくレンタルで鑑賞。いや悲恋の結末に泣けましたな。蓮實さんの目にはこれぞ、映画のお手本と映ったのかなと思いながら見ました。


見るレッスン~映画史特別講義~ (光文社新書)

見るレッスン~映画史特別講義~ (光文社新書)

  • 作者: 蓮實 重彦
  • 出版社/メーカー: 光文社
  • 発売日: 2020/12/25
  • メディア: Kindle版





残菊物語 デジタル修復版 [Blu-ray]

残菊物語 デジタル修復版 [Blu-ray]

  • 出版社/メーカー: 松竹
  • 発売日: 2016/01/06
  • メディア: Blu-ray



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