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東京オリンピック開会式を見た [雑感]

57年ぶりの東京オリンピック開会式を見た。NHKで延々4時間中継、どんな演出とサプライズがあるのか。小学生の頃、まだ珍しいカラーテレビの前に家族が集まり、入場行進を見守った。思い出をたどり時の移り変わりを思いながら、家族とデジタル映像を見つめた。建設段階から無観客を想定したような座席の彩色。2019年12月の新国立競技場完成イベントで眺めたフィールドを思い浮かべながら、その皮肉な偶然を思う。

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開会イベント責任者の相次ぐ辞任・解任騒ぎがあったのも含めて、混沌とか迷走という言葉が頭をよぎった。テーマは「多様性と調和」。多様なルーツや経歴があり、政治的立場があり、ジェンダーの壁があり、そういった課題をコロナ禍の制約の中で詰め込んだのか。多様性は表現できたかもしれないが、調和というか、まとまりは今一つのような。現実世界を考えれば、多様性を認め合うこと自体に踏み出したばかりであり、そういった意味では現状を反映した、まさに「オリンピックは世界の鏡」と言えたのかもしれない。

ゲーム音楽の行進曲、漫画・アニメ風のプラカードとアテンダントの衣装。歌舞伎や祭りだけではなく、世界の若者たちに支持されている日本のサブカルチャーを前面に押し出した演出は、昭和の五輪との違いを際立たせた。海外から見たニッポンのクールな一面。鴻上尚史がNHKでやってた番組をふと思い出した。ただ五十音順の選手団入場というのは、どうなのだろう。日本開催なんだから「郷にいれば郷に従え」ということなのか。そこにナショナリズム的な臭いを嗅ぎ取るのは、考えすぎだろうか。
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