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日本の現代演劇 [読書日記]

扇田昭彦の岩波新書「日本の現代演劇」を読了した。以前拾い読みして本棚へ。東京時代に週末のたびに舞台を見に出かけ、いろんな系統の芝居を見た。唐十郎、鈴木忠志、別役実、蜷川幸雄、寺山修司、つかこうへい、山﨑哲、井上ひさし、平田オリザ、鴻上尚史。彼らが作・演出した舞台を思い浮かべながらの読書は楽しかった。

新劇を批判して立ち上がった、前衛、アングラの現代演劇。舞台・客席にも学生運動が盛んだった時代の空気が反映された。ただ表現の仕方、進む方向性はそれぞれ。演劇記者として共に走りながら胎動を見つめてきた扇田氏の解説を読みながら、事件と言ってもいい出来事に遭遇できた、その経験を羨ましく思った。

今テレビや映画、演劇で活躍する中堅・ベテランにアングラ出身の役者が結構いて驚く。容貌魁偉な面構えの役者はだいたい間違いなくテント芝居のスターだったりする。


日本の現代演劇 (岩波新書 新赤版 372)

日本の現代演劇 (岩波新書 新赤版 372)

  • 作者: 扇田 昭彦
  • 出版社/メーカー: 岩波書店
  • 発売日: 1995/01/20
  • メディア: 新書



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