死にとうない 仙厓和尚伝 [読書日記]
博多の仙厓さんと親しまれた仙厓和尚の伝奇小説を読んだ。堀和久さん著の新人物文庫。東京・日比谷の出光美術館であった仙厓さんの書展を見に行き、ミュージアムショップで見つけた一冊だった。長いこと積読にしていたのをたまたま手に取って寅年最初の読書に勤しんだのだが、これが滅法面白くてあっと言う間に読了した。
貧しい生まれの捨て子で縁あって仏門に入った。勉強熱心な学僧として注目を集めるようになるが、生まれ故郷の寺に錦を飾るという夢を断たれ、行雲流水の雲水として托鉢の乞食僧として列島を放浪する。盗み、殺生、飲酒、高慢、女犯という僧が守るべき5つの戒め。欲望に勝てぬ自らに苦しみ、死線を彷徨うこともあった。
最後は悟りを開き、博多の聖福寺の住職に請われて赴任する。ユーモラスな禅画に、気の利いた賛をつけた書が人気を読んだ。今もその箴言は心に響く。博多生まれの先輩から教わったのは、「苦も楽も心一つの置きどころ 笑ろうて暮らせ人の一生」。大切にしている座右の銘である。
貧しい生まれの捨て子で縁あって仏門に入った。勉強熱心な学僧として注目を集めるようになるが、生まれ故郷の寺に錦を飾るという夢を断たれ、行雲流水の雲水として托鉢の乞食僧として列島を放浪する。盗み、殺生、飲酒、高慢、女犯という僧が守るべき5つの戒め。欲望に勝てぬ自らに苦しみ、死線を彷徨うこともあった。
最後は悟りを開き、博多の聖福寺の住職に請われて赴任する。ユーモラスな禅画に、気の利いた賛をつけた書が人気を読んだ。今もその箴言は心に響く。博多生まれの先輩から教わったのは、「苦も楽も心一つの置きどころ 笑ろうて暮らせ人の一生」。大切にしている座右の銘である。
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