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ハングルへの旅 [読書日記]

先日 NHKで詩人茨木のり子のインタビュー音源が見つかったという番組をやっていた。以前「思索の淵にて」という対談本を読んで、好きな詩人の一人になった。思い立って書棚に眠っていた「ハングルへの旅」を引っ張り出して読んだ。隣国への愛の溢れる一冊だった。

本によると、小さい頃に「朝鮮民謡選」に触れ心の奥底に隣国への関心が芽生えた。大人になり心惹かれる仏像の多くが渡来系、つまり朝鮮半島の出自を持つことに気づいた。50代から新宿の教室に通いハングルを学び、たびたび渡韓する程にのめり込んだという。

古代朝鮮語と日本語の関わり、俗談(ことわざ)の面白さを知る。心に残ったのは、崔承喜という伝説のダンサー。初めて聞いた名前だったが、戦前の日本で熱狂的に持て囃され、戦後は北に渡りその後の消息はあまり知られることはなかったという。日韓の交わりは長くて深い。





ハングルへの旅 (朝日文庫)

ハングルへの旅 (朝日文庫)

  • 作者: 茨木 のり子
  • 出版社/メーカー: 朝日新聞出版
  • 発売日: 1989/03/01
  • メディア: 文庫



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