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写真生活 [読書日記]

本の装丁を手掛けるデザイナー坂川栄治さんの「写真生活」を読む。写真を撮るのではなく写真を飾る方で、オリジナルプリントを求めて海外へ行き目当ての写真を見つけて買い付け。ついにギャラリーまで開いた、そのハマり具合がすごい。

著名な写真家、と言っても知っているのはユージン・スミスくらいだったが、彼らの作品の魅力を写真集を紹介しながら語る。写真は全てモノクローム。最近でこそ新聞、雑誌もカラーが当たり前になったが、かつてはみなモノクロだった。でもモノクロでもその場面が色付きで見える。記憶の中ではイキイキとした天然色になっている。人間の想像力を掻き立てるのはやはりカラーよりモノクロだと思う。

コンスタンティン・ブランクーシは写真を「光の彫刻」と表現した。セルフポートレイトさえ入念な準備をして撮影したという。(自己プロデュース力!)
ジョージア・オキーフという女性画家の話。人の年齢について、毎日の鏡に映った姿や写真など人の目に映る外側の姿は70代であっても、その人が実感している内側の年齢は50代ぐらいのような気がしている。だから人の年齢の内外というのは「7掛け」くらいの差があるのではないか。(同感!)
アルベルト・レンガー=ハッチュの「世界は美しい」というタイトルの古典的写真集。現象や物の中にある「リズムのようなもの」。それをよく見ることで様々な美しさを発見できる。世界は美しいものに溢れている!(その通り)


写真生活

写真生活

  • 作者: 坂川 栄治
  • 出版社/メーカー: 晶文社
  • 発売日: 2002/09/01
  • メディア: 単行本



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