世界まちかど地政学 [読書日記]
藻谷浩介さんがネットに連載していた世界弾丸ツアー記。コロナで国内外どこにも遠出できない日々が続く中、読書で海外に行った気分になる。ドイツの北方領土カリーニングラード、アイルランド、コーカサス3国、スリランカ、ミャンマー、ボリビアなど。沢木耕太郎や小田実の旅行記に心躍らせた昔をふと想い出しながら、現場に行かなければ分からない事実があることを改めて思う。
藻谷さんの主催する東日本大震災支援ツアーにかつて参加したことがあるが、彼の歴史と地理の知識に基づいた講釈は実に面白かった。このツアー記も観光地巡りではなく、公共交通機関を使い足でとにかく歩き回る。それぞれの土地には、政府が外国人に見せたがる「グラマラス」な場所と、その対極にある庶民の生活する場所があると、劇作家・山﨑正和さんは言う。そのポリシーで行った先の国の街を探検するという。
地政学はドイツで発達した学問であることから国家間の戦争を論じるイメージがある。本書では、歴史認識と21世紀の現場で起きていることを観察することを踏まえた地政学として論じている。ハードパワーだけでなくソフトパワーに重きを置く地政学。海外を歩き回るのはなかなかできそうにないが、国内を歩いて観察する旅をいつかやりたいと思った。
藻谷さんの主催する東日本大震災支援ツアーにかつて参加したことがあるが、彼の歴史と地理の知識に基づいた講釈は実に面白かった。このツアー記も観光地巡りではなく、公共交通機関を使い足でとにかく歩き回る。それぞれの土地には、政府が外国人に見せたがる「グラマラス」な場所と、その対極にある庶民の生活する場所があると、劇作家・山﨑正和さんは言う。そのポリシーで行った先の国の街を探検するという。
地政学はドイツで発達した学問であることから国家間の戦争を論じるイメージがある。本書では、歴史認識と21世紀の現場で起きていることを観察することを踏まえた地政学として論じている。ハードパワーだけでなくソフトパワーに重きを置く地政学。海外を歩き回るのはなかなかできそうにないが、国内を歩いて観察する旅をいつかやりたいと思った。
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