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失われた時を求めて〜スワン家の方へ [読書日記]

マルセル・プルーストの大長編傑作に挑む。以前、1冊目の途中で挫折。今回は集英社文庫ヘリテージシリーズで全13冊の読破を目指す。集英社版は登場人物の一覧や全7編のあらすじが巻末についていて、完読への手引きがあるのが親切。ざっと頭に入れて第1編「スワン家の方へ」を読み通した。

フランスの貴族、ブルジョアの社交界を舞台に主人公の恋愛や家族、交友関係が細かく描かれる。フランスを中心とした欧州の文学、美術、音楽、演劇など、当時の芸術・流行がさまざまな比喩の中で取り上げられる。フランス語や仏文学についての知識がないと、読むのが辛くなるかもしれない。

初読は果たして20代だったか、30代だったか。日仏学館でフランス語を学び直していた頃だったか。とにかく、その頃に比べれば少しは教養がついたのか、ひっかかりながらも何とかかんとか進んでいる。ファッションや美術関係など日本文化のことがたまに話に出てきて、パリ万博の頃のジャパネスクブームが作品に反映されているのも面白い。


失われた時を求めて 1 第一篇 スワン家の方へ 1 (集英社文庫)

失われた時を求めて 1 第一篇 スワン家の方へ 1 (集英社文庫)

  • 出版社/メーカー: 集英社
  • 発売日: 2006/03/17
  • メディア: 文庫



失われた時を求めて 2 第一篇 スワン家の方へ 2 (集英社文庫ヘリテージシリーズ)

失われた時を求めて 2 第一篇 スワン家の方へ 2 (集英社文庫ヘリテージシリーズ)

  • 出版社/メーカー: 集英社
  • 発売日: 2006/03/17
  • メディア: 文庫



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