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百花 [シネマ&演劇]

川村元気が原作、脚本、監督の「百花」を見た。認知症で記憶を失っていく母と息子の物語。人の忘却、忘れるということについて考えを巡らす。AI、人工知能があらゆることを記録してくれる時代だからこそ、人間ならではの記憶の特殊性、感情が介入する思い出の大切さを思う。

認知症の母が覚えている景色、息子が忘れていた思い出。キーワードは、母親がもう一度見たいと息子にせがむ「半分の花火」。半分の花火って、どんなんやろか? スクリーンで見て、半分の花火の景色を見て(ここで一気に伏線を回収)、「なるほど」と頷き、ついほろりとした。

原田美枝子、菅田将暉、長澤まさみ、永瀬正敏という主要キャスト。年を感じさせない原田の色気に感心する場面もあった。永瀬は「オリバーな犬」でも久しぶりに見たが、自分としては随分久しぶり。年をとってなかなか渋くなった。


百花 (文春文庫)

百花 (文春文庫)

  • 作者: 川村 元気
  • 出版社/メーカー: 文藝春秋
  • 発売日: 2021/07/07
  • メディア: Kindle版



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