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見るレッスン 映画史特別講座 [読書日記]

フランス文学者で映画評論家の蓮實重彦さんの新書。以前何かの文学賞を取った際に話を聞いたことがあり、映画に詳しいのかと思い、手に取った。自分が知らなかっただけで、バリバリのシネフィル(映画狂)だったんですね。世界のあまたの映画監督と親交があり、しかも評論家として一目置かれている。古今東西の作品が出てくるが、無論知らない作品の方が多かった。

そんな人の書いた本だから、というか性格なんだろう、ズバズバと切り捨て御免という感じで、内外の監督や作品を俎上にあげていく。興行的に当たっていようが、作品としてダメなものはダメ。映画になっていないだの、ただのフィルムの無駄遣いだの、ここまで来ると爽快感さえある。

で、センセイが一押しの映画は溝口健二の「残菊物語」。非英語圏の作品ナンバーワンとして、BBCのアンケートにも答えたそうな。さっそくレンタルで鑑賞。いや悲恋の結末に泣けましたな。蓮實さんの目にはこれぞ、映画のお手本と映ったのかなと思いながら見ました。


見るレッスン~映画史特別講義~ (光文社新書)

見るレッスン~映画史特別講義~ (光文社新書)

  • 作者: 蓮實 重彦
  • 出版社/メーカー: 光文社
  • 発売日: 2020/12/25
  • メディア: Kindle版





残菊物語 デジタル修復版 [Blu-ray]

残菊物語 デジタル修復版 [Blu-ray]

  • 出版社/メーカー: 松竹
  • 発売日: 2016/01/06
  • メディア: Blu-ray



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筑後川ポタリング [雑感]

連休の一日、自宅から筑後川の河川敷にあるサイクリングロードに行った。朝7時半出発、ひんやりとした朝霧の麦畑を飛ばし、小郡から宮の陣を経て河岸へ。およそ1時間半で到着した。宮の陣橋からゆったりと流れる筑後川を眺める。通勤電車の車窓の景色とは違い、風と水の匂いを感じる。

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広い河川敷はスポーツの場。ラグビーやローラースケートホッケー、カヌーの試合や練習が繰り広げられていた。歓声を聞きながらまずは下流へゆったりペダリング。筑後川大堰まで下る。対岸はゴルフコースになっていて、川面をわたってスタートのアナウンスが流れる。岸やボートから釣り糸を垂れる人たちも。大雨の時は河川敷まで水が溢れるからか、大堰の手前は土砂で埋まって通行不可に。

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やむなくUターンして上流方向へ。川沿いにある水天宮でお参りして一服。朝早く食べたのでお腹がすき、途中コンビニでおにぎりを買い、また走る。上流方面は道の両側に草木が生い茂るコースで、子育て中の鳥の囀りを浴びながらスイスイとこぐ。開けた草地では、リモコン機を飛ばすおじさんたちのグループがいた。キャンプ風にテントを張って親子で遊んだり、ウオーキングを楽しんだり。これまで走った東京の河川とは違った、自然の豊かさを感じた。

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