仏教美術入門というサブタイトルがついた展覧会。丸の内の出光美術館に久しぶりに行った。会期がきょうまでということもあり、この美術館にしては多い人出。同館所蔵の仏画、仏像、曼荼羅などを鑑賞した。


阿弥陀如来の教えを守り極楽浄土へ行けるか、それとも地獄か。人々は極楽行きを願い、お経を唱えた。地獄にもいろいろランクがあって、阿鼻叫喚というのは地獄の呼び名であることを知った。阿鼻地獄が最も厳しい地獄らしいが、殺人や窃盗とともに不倫というのも地獄行きの罪に挙げられていた。いくら科学が進歩しようと、人間界でやってること、悩んでいることはあまり変わらないのだなあ、と思った。


この美術館には休憩コーナーがあり、お茶のサービスもある。皇居のお堀を眺めながら、ゆっくりできる。ちょっと涼しくなった日曜の昼、心の洗濯をした。