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シン・ウルトラマン [シネマ&演劇]

庵野秀明が総監修の「シン・ウルトラマン」を見てきた。シン・ゴジラに続く「シン」シリーズ。新だけではなく、真であり、深であり、神でもある「シン」なのか。昭和のウルトラマンとは一味違うオトナの味付けをしたウルトラマンだった。

怪獣は「禍威獣」とされ外星人が持ち込んだ生物兵器とされる。ウルトラマンの故郷、光の星もい含め地球外の進化した生命体が地球=人類を我がものにしようと企んでいる中で、掟を破り人類と融合したウルトラマンが人類を守るため奮闘する。

デジタル技術の進歩で特撮映画と思えぬリアルな映像。巨大化した長澤まさみにはびっくりしたけれど(映画を見た、ららポート福岡のガンダム像を見た後だったので)。結局、人類そのものが究極の生物兵器であり、地球の脅威であるというオチがついている。自らの都合で環境を破壊し続ける地球人への痛烈なメッセージであるのは言うまでもないだろう。

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エロ事師たち [読書日記]

野坂昭如の「エロ事師たち」を読了した。AVもネットもなかった昭和時代の「エロ稼業」に精を出した男たちの話。エロ写真、ブルーフィルムにトルコ風呂。懐かしい用語に昔を思い出す。

関西が舞台で主人公のすぶやんが全編大阪弁で語る。企業が営業の一環で顧客をもてなすためエロ映画の映写会をしたり、売春の斡旋をしたり。もちろん当時でも違法だが、裏稼業のエロ事師たちが危ない橋を渡りながら顧客の欲望を満たす。客から感謝されることにプロとしての誇りを持って、次第に内容もエスカレートしていく。

戦後の復興から高度成長へと向かおうとする頃。警察に捕まるようなことをしながらも、まだのんびりというか、おおらかというか。今の尺度で言えば、性差別だ、人権侵害だという話にもなるだろう。発表当時としても過激な内容を、お伽噺のような感じで読み終えた。


エロ事師たち (新潮文庫)

エロ事師たち (新潮文庫)

  • 作者: 昭如, 野坂
  • 出版社/メーカー: 新潮社
  • 発売日: 1970/04/17
  • メディア: 文庫



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杉浦非水展 [アート]

日本のモダンデザインのパイオニア杉浦非水の展覧会を福岡県立美術館で見た。三越やカルピスのポスター、商品パンフレット、さまざまな本の装丁など、いわゆるレトロモダンな図案を面白く眺めた。

戦争の時代にも重なり京城に日本の百貨店が進出したり、南満州鉄道の開通の際のポスターに関わったりしている。浅草から銀座に地下鉄が開通した時の惹句は「東洋で初めての地下鉄開通」。誇らしげな時代の空気を感じる。

デザイン界の巨匠になってからは図案集を出したり、多摩美大の設立などに関わったり、後進の教育に力を注いだようだ。会場の県美は随分久しぶり。周辺の公園はリニューアル工事中だが、確か県美は福岡市美のある大濠に移転する構想があったっけ。天神の繁華街から歩いて行ける美術館は気に入っていたのだが。

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なぜ八幡神社が日本でいちばん多いのか [読書日記]

宗教学者・島田裕巳さんの新書。宗教の歴史や聖地巡礼の話に興味があり、これまでも島田さんの本を手に取ってきたが、神社をめぐるこの本も面白かった。八幡、天神、稲荷、伊勢、出雲、春日、熊野、祇園、諏訪、白山、住吉。全国の至る所に同じ名前の神社が点在している不思議の謎が解けた。

それにしても日本は本当に八百万の神の国なのだと思った。神社ごとに違う神を祀っていて、しかも1社に1柱というわけではない。神社の境内に別の系統の神社を勧請して、摂社や末社として小祠がある。古事記、日本書紀に出てくる327柱の神々はほんの一部で、外国から渡来してきたり後世の人が祀られたり、自然神が元だったりする神も多い。もともとは仏教と一体だった時代の方が長く、仏が神と習合して新たな信仰の対象となったケースも多いと知った。

明治以降の廃仏毀釈、国家神道で随分と神社のかたちも変わったらしい。天神さま、菅原道真は祟り神から善なる神へ変貌し寺子屋に額が飾られたことから別に達筆ではないのに書道の神に祭り上げられた。歌舞伎の「菅原伝授手習鑑」が信仰拡大にもたらした影響も大きかった。熊野の話では、補陀落渡海(ほだらくとかい)という衝撃的な習俗を知る。海の向こうの浄土を目指して船出する自殺行為は、井上靖が小説にしているという。久留米の水天宮は、壇ノ浦で滅びた平家の人々を祭神としていることも知った。祠があれば拝んでしまう、これはもう日本人の習性なんだろう。






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会社卒業 [雑感]

同期がまた一人、会社を去った。定年後再雇用で65歳。大学浪人なので自分より1年度早く、生まれ月の4月30日をもって会社を卒業した。先月には同期の一人が突然逝った。気持ちは若いのだが、こういう年頃なのかなあと、少し切ない気分になる。

大学のサークルの同期はまだ現役だが、来年には皆65歳を迎え多くはリタイアするようだ。自分はとりあえず年金がフルにもらえる年齢までと思う。会社を辞めた後は「お金に働いてもらう」と言う奴もいる。急に通勤がなくなる、外に行くことがなくなる生活はやはり手持ち無沙汰だろうなあ。バイトなのか、ボランティアなのか、自治会活動なのか、最近たまに卒業後の生活を考える。

家のことももちろんやらねば(やってくださいねと妻から言われている)と決意している。生活のリズムを作ることが大事だと思ったりする。パラサイトシングルを抱え、わずかな蓄えを削りながら暮らしていくのかな、なんて考えると何か下を向きたくなる。やはり目標を持たないとね、そう自分に言い聞かせながら酒を飲む連休の一日。
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世界まちかど地政学 [読書日記]

藻谷浩介さんがネットに連載していた世界弾丸ツアー記。コロナで国内外どこにも遠出できない日々が続く中、読書で海外に行った気分になる。ドイツの北方領土カリーニングラード、アイルランド、コーカサス3国、スリランカ、ミャンマー、ボリビアなど。沢木耕太郎や小田実の旅行記に心躍らせた昔をふと想い出しながら、現場に行かなければ分からない事実があることを改めて思う。

藻谷さんの主催する東日本大震災支援ツアーにかつて参加したことがあるが、彼の歴史と地理の知識に基づいた講釈は実に面白かった。このツアー記も観光地巡りではなく、公共交通機関を使い足でとにかく歩き回る。それぞれの土地には、政府が外国人に見せたがる「グラマラス」な場所と、その対極にある庶民の生活する場所があると、劇作家・山﨑正和さんは言う。そのポリシーで行った先の国の街を探検するという。

地政学はドイツで発達した学問であることから国家間の戦争を論じるイメージがある。本書では、歴史認識と21世紀の現場で起きていることを観察することを踏まえた地政学として論じている。ハードパワーだけでなくソフトパワーに重きを置く地政学。海外を歩き回るのはなかなかできそうにないが、国内を歩いて観察する旅をいつかやりたいと思った。


世界まちかど地政学 90カ国弾丸旅行記 (毎日新聞出版)

世界まちかど地政学 90カ国弾丸旅行記 (毎日新聞出版)

  • 作者: 藻谷 浩介
  • 出版社/メーカー: 毎日新聞出版(インプレス)
  • 発売日: 2018/03/30
  • メディア: Kindle版



世界まちかど地政学NEXT

世界まちかど地政学NEXT

  • 作者: 浩介, 藻谷
  • 出版社/メーカー: 文藝春秋
  • 発売日: 2019/04/25
  • メディア: 単行本



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ひまわり [シネマ&演劇]

ウクライナを舞台にした「ひまわり」を見る。ロシアのウクライナ侵攻を機に全国で上映会があっているが、アマゾンプライムなら100円。確か子供の頃にテレビの洋画劇場で見たような気がしていたが、すっかり忘れていた。ソフィア・ローレンとマルチェロ・マストロヤンニ主演、アントニオ・デシーカ監督作。

第2次世界大戦でロシア戦線に送り込まれた男。極寒の地で凍死寸前を地元の娘に助けられそのまま一緒に暮らす。残された妻は生死も分からぬままただ男の帰りを待ち続ける。スターリンが死去し時代が変わって、妻は意を決してロシアに夫探しの旅へ。そこで辿り着いたのは、見知らぬ女と家庭を築いた夫だった。

映画ではウクライナはソ連の一地方として描かれる。ロシアと思っていたものがウクライナの文化だったりすることを今回の戦争で知った。ウクライナは小麦やひまわり油(日本ではチョコレート製造に欠かせないらしい)の一大産地であることも知った。どこまでも続くひまわり畑に切ないメロディーが流れる。多くの兵士たちを埋葬した十字架が映し出され、麦畑やひまわり畑の下にはロシア人やイタリア人が眠っているという。死に別れ、生き別れ。愛する人との間を引き裂く戦争の残酷さは昔から変わらない。


ひまわり HDニューマスター版 [DVD]

ひまわり HDニューマスター版 [DVD]

  • 出版社/メーカー: エスピーオー
  • 発売日: 2009/12/02
  • メディア: DVD



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パンとサーカス [読書日記]

島田雅彦さんの新刊「パンとサーカス」を読む。西日本、東京・中日、北海道新聞に連載した小説。暗愚の安倍から菅政権の頃、閉塞感に覆われた国を舞台にしたインテリジェンスサスペンス仕立てのエンタメ政治小説だ。コントラムンディ、ラテン語で「世界の敵」をキーワードにテロと革命の夢が疾駆する。

どこまで本当か分からないが、CIAやKGBの活動はよく小説・映画で知っている。でも中国国家公安部の暗躍はあまり意識したことがなかった。今や軍事や経済で米国を凌駕しようとする中国。ITはじめ産業スパイを主とした工作員は日本中にウヨウヨいるのだろう。

戦後、米国の軍隊が駐留し実質的には属領のような国になった。政治的主体性はなくいつも米国の顔色を見ている。以前読んだ白井聡の「国体論」の論旨をストーリー仕立てにしたのが、島田さんのこの物語だと思った。

・「善きサマリア人法」とは、急病人などを救おうと善意の医療行為をとった場合、失敗してもその責任は問われないというもの(日本では適用されにくい)。
・ユロージヴァヤとは、ロシア語で「聖なる愚者」。
・奇跡を待望する人は多いし、愚か者もうんざりするほど多くいるが、奇跡を起こそうとする愚か者はほとんどいない。ゆえに奇跡は永遠に起きない。


パンとサーカス

パンとサーカス

  • 作者: 島田雅彦
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2022/03/23
  • メディア: Kindle版



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文明の生態史観 [読書日記]

梅棹忠夫の名著、文明の生態史観を読む。生誕100年の帯がついた中公文庫。ユーラシア大陸を第一地域と第二地域に分けて、生態学の視点から国の発展のあり方を分類してみせた。温帯の日本と西ヨーロッパの類似性を指摘する論考は、昭和30年代に書かれたとは思えない。まだ自由に海外旅行など行けなかった時代ゆえに大きな反響を巻き起こしたのも頷ける。

世界の4大文明が生まれたのはいずれも乾燥地帯の周辺。大国が生まれてはそれまでの国を破壊するパターンを繰り返し、社会が安定することはなかった。文明国の辺境にあった日本と西ヨーロッパは大国に侵略されることなく、封建制を経てブルジョアを育成し、植民地を持つ列強となり、民主主義の国になった。歴史学者トインビーの名前を久しぶりに見て、そう言えば昔流行ったなあと感慨に浸った。

確かにと思ったのは、日本がアジアの一員でありながら東南アジアの国々とは全く異質な国であるということ。それは芸術、美的感覚にも現れていて、古い美術品や仏像、建築に価値を見出すのは日本特有で東南アジアにはないという。仏像は古くなれば綺麗に塗り直したりしていつもピカピカ。絵を家の中に飾るという習慣もあまりない。宗教についても生活の中に根付いているアジアの国々と、日本は全く違う。いい悪いではなく、アジアにおける日本の異質性がよく分かった。


文明の生態史観 (中公文庫)

文明の生態史観 (中公文庫)

  • 作者: 梅棹 忠夫
  • 出版社/メーカー: 中央公論新社
  • 発売日: 1998/01/18
  • メディア: 文庫



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西鉄サイクルトレイン [雑感]

3月から本格運行を始めた西鉄大牟田線のサイクルトレインを使って休日サイクリングに行った。事前にネット予約して自転車持ち込み料300円をカード払い。最寄りの二日市駅発8:47発の特急に乗る。改札口ではスマホでQRコードを読み取り駅員さんがチェック、自転車の固定バンドをもらう。自分の乗車料金は定期でOK。ホームへはエレベーターで昇り降り、指定の乗車位置で待つ。まもなく特急が到着、乗降ドア横の手すりに自転車を立てかけバンドで固定し久留米まで。同じ列車にはもう一人サイクリストが乗っていたが、土曜の朝早いこともあり空いていた。

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久留米駅で固定バンドを返し、乗車の時と同様にQRコードでチェック、改札口を出る。まず以前から気になっていた久留米成田山へ。車窓からいつも見える母子観音像、駅から3号線を30分ほど走ると、住宅街の向こうに巨大な立像が出現した。奇観である。千葉の成田山の分院になるらしいが、こういうものを建立して衆生を集めるのが昔からの戦略なのだろうと納得する。ハンドルをとって返し筑後川河川敷へ。大牟田線の鉄道橋あたりから上流へ遡る。この筑後川サイクリング道路は一番のお気に入り。今の季節は菜の花などが咲き、堤防道路沿いには桜並木もあって、実に気持ちいい。ツバメやサギなどさまざまな鳥が巣を作っているらしく、囀りと風の音だけを聞きながらペダルを漕いだ。ゴープロでも買ってサイクリング動画を撮るのも一興かなと思ったりする。

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のんびり2時間程で目的地の原鶴温泉へ到着。道の駅で昼飯におにぎりと桜餅を買う。そばに力士の銅像がある。第15代横綱の梅ヶ谷藤太郎。明治に活躍した地元のヒーローだという。自宅までは3時間ほどかかって少々バテたが、春の1日、サイクルトレインのおかげで少し足を伸ばせたツーリング体験だった。

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感染症としての文学と哲学 [読書日記]

文芸批評家・福嶋亮大さんの著作。古今の文学・哲学がどのように感染症と関わってきたかをたどる。古代ギリシャから中世、現代まで(西欧が中心だが)、多くの著名な作品に創作の契機、作品の背景としてペストやコレラ、結核といった感染症がある。第2次世界大戦後からつい2年ほど前まで、世界は疫病のことなど忘れて暮らせる稀有な時代だったのだという。

そうした時代に生まれたのが自由主義であり、グローバル化でさらに新自由主義が世界を席巻した。パンデミックで公衆衛生の要求が高まり、世の中は自由を規制する傾向にある。新しい日常とは、自由を制約する新たな規範のことだと喝破する。そして「コロナが世界を変えた」という言質には警戒せよという。パンデミックが浮き彫りにするのは資本主義の強者が勝ち誇り、弱者が一層脆弱になる構図。「危険の分配」の不平等は明らかで、収入や人種によって死ぬ確率が決まってくる。これまでの感染症と同様にコロナ禍でもそれが繰り返されている。

多くの著作や解釈が紹介されている中で、心に残った箇所は以下の通り。
・梅棹忠夫の「文明の生態史観」は宗教と疫病の類似性を指摘している名著。
・新自由主義社会の病理は、感染よりも梗塞のモデルになった。それは心の梗塞であり、感染はネットの世界の病理となって現れた。
・安部公房の「密会」。「人間社会そのものがある意味病院みたいなものではないか」「治療の観念には人間の欠落の補修という動機があったはず」
・パンデミックの占領下では、時間はあまりに速く過ぎ去り、あまりに遅く進む。社会の正常なカレンダーは解体され、その異常事態にもやがて慣れてしまう。カミュの「ペスト」の戒め。「絶望に慣れることは絶望そのものよりもっと悪いのである」。
・村上春樹の作品は「自己療養」の文学。
疫病を抜きに文学は語れないと改めて思った。


感染症としての文学と哲学 (光文社新書)

感染症としての文学と哲学 (光文社新書)

  • 作者: 福嶋 亮大
  • 出版社/メーカー: 光文社
  • 発売日: 2022/02/16
  • メディア: Kindle版



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iPhoneSE第3世代を買った [雑感]

iPhone6を使い続けて7年目。ついに買い替えの時が到来した。バッテリーの持ちが悪くなり、最近は使えないアプリが出てきた。ネットの反応も遅いし、せっかくのMacBookとの連携も齟齬をきたしている。キャリアメール持ち運びが可能になったのを機にauから系列格安ブランドのUQに乗り換えも検討していたところ、アップルから突然、第3世代のiPhoneSEが発売された。

スマホ本体が5万円台。待ってました、廉価版のiPhone!!カメラが高性能だったり、より画面が大きくなったり、充電もおしゃれになったりするのはいいけれど、10万円もするスマホはいらない。メールとLINEとカメラがついていればいいのよ。即、予約して発売の3月18日にauショップで手に入れた。

データ移行が少し不安だったが、iCloudに保存しておけば家のWi-Fiに繋いで簡単にできた。少々閉口したのはショップ店員のおすすめ攻勢。au電気はどうですか、カードのグレードアップをぜひ、と粘り強く売り込まれた。電気は断ったものの、ゴールドカードへのグレードアップはポイントで必ず得するということで最終的に押し切られる。1万円の年会費で1万5千円分のポイントがバックされるというのだが。それからノートンのセキュリティソフトは本当に必要なのか? フィッシング対策という触れ込みだが、2年間で2万円はどうかねえ。月々は大した金額にはならないが、2年後は更新しなくてもよいかも。相変わらず料金体系や割引はわかりにくかったです。とはいえ、まあ快適なスマホ生活が戻ってきたのでよしとするか。


2022 Apple iPhone SE (64 GB) - (PRODUCT)RED(第3世代)SIMフリー 5G対応

2022 Apple iPhone SE (64 GB) - (PRODUCT)RED(第3世代)SIMフリー 5G対応

  • 出版社/メーカー: Apple Computer
  • 発売日: 2022/03/18
  • メディア: エレクトロニクス



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ソ連が満州に侵攻した夏 [読書日記]

半藤一利さんの戦争シリーズの一冊を読む。夏の終戦記念日の頃に戦争ものを読むことが多いが、今回はもちろんロシアのウクライナ侵攻があったから。第2次世界大戦の惨禍を経験して、もう戦争は懲り懲りだというのが世界の共通認識だと思っていた。領土不拡大の原則は戦後の共通の指標のはずだった。それでもプーチンは戦争を起こした。

スターリンは帝政ロシアの領土を取り戻すため、日露戦争の借りを返すため、しゃにむに満州へ兵を出した。日本が白旗を上げる前に不可侵条約を破棄してソ満国境を越えた。関東軍はとっとと撤退し居留民を置き去りにした。ソ連兵は略奪、暴行など悪虐非道の限りを尽くし、捕虜はシベリアにしょっ引き労働力として酷使した。血も涙もないと言われたスターリンはプーチンとそっくりだ。というか、プーチンはスターリンを崇拝しているとしか思えない。

専制政治が続くロシアという国は、昔と何も変わっていないのだろうか。言論は抑え込まれている。でも皆がスマホを持つ現代、ウクライナの戦場は度々テレビで映像として流れる。誰もが戦場カメラマンで、誰もが従軍記者なのだ。ロシアの人々が反戦の声を上げ、政権を揺るがす行動に出るときが来るのだろうか。子どもや年寄り、弱い者が犠牲になるのが戦争の常だ。どんな新兵器ができても、この悲しい事実は変わらない。




ソ連が満洲に侵攻した夏 (文春文庫)

ソ連が満洲に侵攻した夏 (文春文庫)

  • 作者: 半藤 一利
  • 出版社/メーカー: 文藝春秋
  • 発売日: 2002/08/02
  • メディア: 文庫



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あさくらサイクルスタンプラリー [雑感]

ようやく3月の陽気になってきたのでサイクリングを再開、あさくらサイクルスタンプラリーに参加した。甘木鉄道甘木駅前スタート・ゴールで、あさくら地区の名所・観光スポット24カ所をめぐる企画。コロナ感染防止もあって参加エントリーはスマホで自ら入力し、スタンプもQRコードを読み込みゲットする方式だ。

コースマップがあるのかと思ったら、アバウトな地図があるだけ。基本スマホの地図アプリのナビを参照せよということらしい。こういうことであればハンドルのバーにスマホホルダーを付けておけばよかったとも思ったが、最初からコンプリートするつもりはないので、道路標識を頼りにのんびりサイクを楽しむことにした。

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甘木駅前から安長寺、須賀神社、平塚川添遺跡、キリンビアファームと回り、太刀洗平和記念館へ。昼食休憩をして記念館の展示を見る。入場料600円。ガイドさんの説明で天井にあるB 29の機体の大きさを示す模型に見入った。あんなのが爆弾を投下しこの大刀洗飛行場を焼け野原にしたのか。ロシアの侵攻で爆撃を受ける遠くウクライナの人々のことを思う。もう少し余力があるので秋月へ。途中の仙道古墳、大己貴神社、あきづき市場でスタンプを押し、ラストは秋月城長屋門。わらび餅の自販機を見つけあまおうのわらび餅をお土産に買う。足に結構ダメージがきているが何とか甘木駅前にゴール。参加無料なのに地元特産の菜種油など参加賞をいただき満足でした。


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発達障害という才能 [読書日記]

閉塞した社会状況を打破するのは、発達障害という特性を備えたトリックスターたちだと本書は指摘する。昔は発達障害なんて聞いたこともなかった。今でも発達障害の人の大部分は普通に社会生活を送っていて、疾病というより「特性」と言った方がよいという。「障害」という言葉がイメージを悪くしていると感じる。

ADHD(注意欠如多動性障害)、ASD(自閉症スペクトラム障害)、LD(限局性学習障害)とあって、最も耳にするADHDは空想に耽る時間が一般の人より長いという。もともと人は起きている時間の半分くらいは目の前に起きている出来事以外のことに思いを巡らしているらしい。これをマインド・ワンダリングというそうだ。創造的なひらめきはここから生まれるんだとか。我が身を振り返ってもボーッとしている時に何か思いつくことがあったりする。

エジソンから始まり、現代ではオードリー・タンやイーロン・マスクも発達障害だとカミングアウトしている。サヴァン症候群も発達障害に伴って現れる症状で、人並外れた記憶力や計算能力を示す。読字障害(ディスクレシア)というのもあるという。こういった特性を持つ人たちを社会でどう生かすか。本気で考えている国もあれば、日本のようにまだこれからの課題という国もある。異能の人も含め多様な人材が活躍する社会づくりが望まれるのは確かだろう。


発達障害という才能 (SB新書)

発達障害という才能 (SB新書)

  • 作者: 岩波 明
  • 出版社/メーカー: SBクリエイティブ
  • 発売日: 2021/11/05
  • メディア: Kindle版



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ドライブ・マイカー [シネマ&演劇]

アカデミー賞候補の作品を遅ればせながら見に行った。村上春樹の原作をもとに濱口竜介監督がイメージを膨らませた。ベケットの不条理劇「ゴドーを待ちながら」、チェーホフの4大劇の一つ「ワーニャ叔父さん」の劇中劇が映画のテーマを暗示する。

俳優役の西島秀俊と岡田将生は知っていたが、妻の音役の霧島れいか、ドライバー役の三浦透子は初めて知った。霧島はモデルだけあってホント美人さんで醸し出す色気がたまらない。三浦は「天気の子」のテーマを歌ったシンガーだと後から知ったが、無表情なドライバー役が印象に残った。

ワーニャ叔父さんの舞台には日本と韓国、中国の人たちが出演し、手話のセリフもあった。多言語という場を作り、この作品のテーマの一つであるコミュニケーションの困難さと大切さを表したのだろう。夫婦であっても、親子であっても、ちゃんと向き合って話をすることは意外とない。家族という関係ゆえにお互いを気遣い、遠慮が生まれるのか。チェーホフは劇の中で、失意と絶望に陥りながら自殺もならず、悲劇は死ぬことではなく生きることにあると主張する。それでも人は生きる。人生の無意味、目的や意義のなさを知りながらこの不条理な世界を生きていくのだ。

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 [読書日記]

先日亡くなった石原慎太郎さんの「弟」を読む。弟・石原裕次郎とタッグを組んで時代の波に乗り続けた半生を語った一冊。海、ヨット、マチスモというキーワードから立ち現れるのは、父親=父性の復権とでもいうものか。早く亡くなった父への思いは、兄弟して終生変わらなかたようだ。

「太陽の季節」で芥川賞をとり弟を映画界に売り込んだ。「狂った果実」から始まる銀幕での活躍より、「太陽に吠えろ」「西部警察」のボスで馴染みがあった裕次郎。自由気ままな行動が大衆から愛されたが、ストレスから来る不摂生で病苦を重ねた。最期の場面は読んでいても辛い。

慎太郎は文学から政治の世界へ入ったが、二人に共通するのは既存の権威に楯突くこと。政治家・石原は自ら「価値紊乱者」と称した。カッコよく打ち出した新奇な政策は注目を集めた。しかし、その一方では「三国人」発言など数々の暴言で世間を騒がせ、人を傷つけもした。既成概念を壊すことには少しは成功したかもしれないが、結局新しいものは創造できなかった。時にはブラフを使い、相手を脅して自らの意思を通そうとした。危うさばかりが心に残った。慎太郎の訃報を受けた新聞の論評には、「戦後日本の進んできた姿と重なる」とあった。


弟

  • 作者: 石原慎太郎
  • 出版社/メーカー: 幻冬舎
  • 発売日: 2013/08/30
  • メディア: Kindle版



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写真生活 [読書日記]

本の装丁を手掛けるデザイナー坂川栄治さんの「写真生活」を読む。写真を撮るのではなく写真を飾る方で、オリジナルプリントを求めて海外へ行き目当ての写真を見つけて買い付け。ついにギャラリーまで開いた、そのハマり具合がすごい。

著名な写真家、と言っても知っているのはユージン・スミスくらいだったが、彼らの作品の魅力を写真集を紹介しながら語る。写真は全てモノクローム。最近でこそ新聞、雑誌もカラーが当たり前になったが、かつてはみなモノクロだった。でもモノクロでもその場面が色付きで見える。記憶の中ではイキイキとした天然色になっている。人間の想像力を掻き立てるのはやはりカラーよりモノクロだと思う。

コンスタンティン・ブランクーシは写真を「光の彫刻」と表現した。セルフポートレイトさえ入念な準備をして撮影したという。(自己プロデュース力!)
ジョージア・オキーフという女性画家の話。人の年齢について、毎日の鏡に映った姿や写真など人の目に映る外側の姿は70代であっても、その人が実感している内側の年齢は50代ぐらいのような気がしている。だから人の年齢の内外というのは「7掛け」くらいの差があるのではないか。(同感!)
アルベルト・レンガー=ハッチュの「世界は美しい」というタイトルの古典的写真集。現象や物の中にある「リズムのようなもの」。それをよく見ることで様々な美しさを発見できる。世界は美しいものに溢れている!(その通り)


写真生活

写真生活

  • 作者: 坂川 栄治
  • 出版社/メーカー: 晶文社
  • 発売日: 2002/09/01
  • メディア: 単行本



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老人力 [読書日記]

かつて一世を風靡した赤瀬川原平さんの「老人力」(全一冊)を読む。超芸術トマソンや路上観察学会、ライカ同盟などの何でも面白がる活動で知られた芸術家。ベストセラーになった当時は読み損ねていたが、続編も併せて文庫本になったのを機に買い求め、このたびようやく読む気分になった。

物忘れ、繰言、ため息など、ボケと言われてきた現象を「老人力がついた」と前向きに捉える。元気な老人パワーとは違う。芸術の如く生産性は求めず、味わい深く、適当な日常を楽しみ、笑い飛ばす。なるほどと思う。老人力を読む年頃になったのかなと少し感慨深い。

赤瀬川さんは何年か前に鬼籍に入られたが、考えてみるとこの数年どのテレビでもやっている路上ぶらぶら番組の元祖は、路上観察学会だろう。カメラ片手に街を散策する楽しさ。ライカファンの話を読むにつけ、ああ究極の趣味のカメラ、ライカが欲しいという感情がむくむくと湧いてきた。でも高いんだよね、また宝くじでも買い始めるかな。


老人力 全一冊 (ちくま文庫)

老人力 全一冊 (ちくま文庫)

  • 作者: 赤瀬川 原平
  • 出版社/メーカー: 筑摩書房
  • 発売日: 2001/09/01
  • メディア: 文庫



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ハングルへの旅 [読書日記]

先日 NHKで詩人茨木のり子のインタビュー音源が見つかったという番組をやっていた。以前「思索の淵にて」という対談本を読んで、好きな詩人の一人になった。思い立って書棚に眠っていた「ハングルへの旅」を引っ張り出して読んだ。隣国への愛の溢れる一冊だった。

本によると、小さい頃に「朝鮮民謡選」に触れ心の奥底に隣国への関心が芽生えた。大人になり心惹かれる仏像の多くが渡来系、つまり朝鮮半島の出自を持つことに気づいた。50代から新宿の教室に通いハングルを学び、たびたび渡韓する程にのめり込んだという。

古代朝鮮語と日本語の関わり、俗談(ことわざ)の面白さを知る。心に残ったのは、崔承喜という伝説のダンサー。初めて聞いた名前だったが、戦前の日本で熱狂的に持て囃され、戦後は北に渡りその後の消息はあまり知られることはなかったという。日韓の交わりは長くて深い。





ハングルへの旅 (朝日文庫)

ハングルへの旅 (朝日文庫)

  • 作者: 茨木 のり子
  • 出版社/メーカー: 朝日新聞出版
  • 発売日: 1989/03/01
  • メディア: 文庫



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