4月だけれど五月晴れといっていい日和。コロナ禍の間隙を縫ってJR九州ウオークに行く。筑後船小屋駅がスタート・ゴール地点。「こんなところに新幹線の駅が」と当時話題になった、いわゆる「政治駅」で、地元の顔役K元代議士の功績の一つとされる。駅周辺はきれいに整備されていて、隈研吾設計の九州芸文館という文化施設に、5年前ソフトバンク・ホークスの3軍(周東や栗原選手が育った)が使うスタジアムができ、賑わいを見せている。



とはいえ、その一角を出ると一面の麦畑。民家と川沿いの広域公園が広がる。ウオークはのどかな景色を眺めながら12キロのコース。溝口竈門神社で折り返し、矢部川沿いに出て船小屋温泉、ドッグランもあるお花畑を抜け、中山大藤まで約3時間たっぷり歩き、日頃の運動不足を解消した。





密を避けるということで出店はこじんまり。青空の下の缶ビールを期待していたが、販売はなし。疲れを癒す一口羊羹を買い、一息ついた。せっかくなので帰りは、船小屋から久留米まで新幹線に乗ってみる。わずか5分ほどで1250円の運賃。博多まで4000円以上かかる。誰が乗るのかなと、ガラガラの各駅停車新幹線に揺られながら考えた。