岡本太郎の写真展を見に筑後市の九州芸文館を訪れた。一度行きたいなと思いながらなかなか来れなかった美術館。開館10周年の記念展でやっと足を運ぶことができた。



岡本が写した全国各地の写真を主に展示。縄文土器や沖縄の写真が印象深かった。今は途絶えてしまった御嶽の祭りや呪術的な世界を収めたモノクロの写真。現在の原色的な風景と重ね合わせたビデオにしばらく見入った。




日本的なもの、芸術とは何か。真摯に向き合った岡本の眼を残された写真で追体験した。でも、撮影フリーの会場で撮りたくなるのは、やはり生命力あふれる造形であり文様的な絵画。「グラスの底に顔があってもいいじゃないか」というCMを思い出しながら、記念にマグカップを買った。