「松本隆の裸にされた言葉たち」というサブタイトルがついたライブを六本木・東京ミッドタウンのビルボードライブ東京でみた。松本が作詞した往年のヒット歌謡の歌詞を若村麻由美が朗読し、清塚信也がアドリブで伴奏をつける。メロディから解放された詩が浮かび上がるという趣向。


太田裕美の木綿のハンカチーフ、中森明菜の二人静、松田聖子の瑠璃色の地球、はっぴいえんどの風をあつめて、など。大概は知っている曲だけど、詩を意識して聴いたことがなかった。確かにあたらしい試みかもしれないけれど、やっぱり元歌が聞きたい。そんな欲求不満が残った。


開演までステージ前のテーブルでビールとピザで夕食。おすすめのビールはなかなかうまかった。貯まったぴあポイントで行ったので、階上の後ろの方の席かと思っていたら、1階自由席。相席なのは仕方ないか。第2部は古典。藤舎貴生の和笛で源氏物語や古事記に題をとった楽曲をたんのうした。