自主的隔離生活を無事に終えて、新しい職場に出勤した。県庁所在地ではない地方中核都市での勤務は久しぶり。通勤も上りではなく下り列車。長閑な車窓の風景を眺めながら15分ほどで最寄り駅に着く。これまでの職場と違い、朝は早い。8時半には朝礼がある。

前任者と引き継ぎをして、主だった幹部の皆さんに交代の挨拶をする。名刺交換をして挨拶するのだが、マスクはそのまま。お互いマスクで覆い目しか見えない顔と、くぐもった声で相手をどのくらい認識できるのか。これは結構不安である。まあ、普段でも、最初の挨拶で全員の顔と名前が一致するわけではないので、そんな気にすることはないか、と自らを納得させる。

普通なら歓送迎会でワイワイやって、心が打ち解けたりするものだが、このご時世、それは叶わぬ。焦らずゆったりとした心持ちで構え、着実に仕事をしながら、組織に馴染んでいこう。