奥田英朗さんのデビュー作を新しくなった文庫で読む。生者と死者がふれあう不思議な体験を通し、主人公の心の傷が癒える。

あとがきによると、奥田さんの病気体験と知識を活かし、特有のユーモアを生み出している。氏のその後の作品に出てくる変な医者や、魅力的な看護師も、片鱗が垣間見える。

ウランバーナは、サンスクリット語とかで、お盆のこと。舞台は軽井沢、これからの時期にちょうど良いストーリーだ。