経済ジャーナリスト、荻原博子さんの新書。ゼロ金利が続く中、「貯蓄」より「投資」を、という国の呼びかけに常々不信感を持っていたので、荻原さんの指摘には「なるほど」というものが多かった。


投資信託や保険など、様々な新商品が出ているが、そんなに甘い話が転がっているわけではない、と改めて思った。デフレの中で、実は預金効果は増しているとか、老後の安心と投資を結びつける必要はないとか、多くの人が陥っている思いこみを注意してくれている。


どうしても投資がやってみたいなら「ちょい投資」というが、素人にとっては投資=ギャンブルのようなもの。もし、やるなら「世の中の役に立つ、人のためになる投資を」という提案は、よいかもしれないと納得した。





投資なんか、おやめなさい (新潮新書)



  • 作者: 荻原 博子

  • 出版社/メーカー: 新潮社

  • 発売日: 2017/09/14

  • メディア: 新書