現代台湾の英雄、デジタル担当の政務委員オードリー・タンの著書を読んだ。日本との違い、民主的な行政運営の現状が率直に語られている。いろいろと参考になりそうな話があった。

教育や有能な人材をどう活かすか、考えさせられたが、今の日本には残念ながら、こうした人材を活かす土壌がないのではないか。いつまで続くのかわからない政治の停滞。みんなウンザリしながらも政権選択の仕様がない。何かインパクトがないと、この政治状況は変わらないのかなあ。

仕事の仕方で参考になったのは、睡眠の大切さ。必要な資料を読み込み、判断をせずに寝る。インプットだけしておいて、明日の朝、この問題を判断しようと思って寝る。翌朝起きると、頭の中で結論ができていているという。どういう道程でそう判断したのか分からないが、とにかくそれが正解だと確信するのだという。大事な文章を書いて一晩寝かせてみるということをこれまでやってきた。自分にも同じような経験があると思い、なるほどそうだよなあと思う。


オードリー・タン デジタルとAIの未来を語る

  • 出版社/メーカー: プレジデント社
  • 発売日: 2020/11/29
  • メディア: Kindle版