梅雨の晴れ間。まだ涼しいうちに愛車に跨り、朝倉の三連水車を見に行った。ゆっくりしたペタリングでほぼ1時間半。こんなに近いのにこれまで行ったことがなかった。たまの休みといえば、街に出て映画見たり買い物に付き合ったり、ランチしたりが多かった。コロナで人の出の少ない方へという思考が行動に反映しているのかも。

豊富な水量の用水路で元気に回る水車。重連水車群として文化財に指定されていて、今年は田植えの始まる6月17日から稼働を始めた。農繁期の間、回り続ける。水の力を利用してきた農業。近くには筑後川の山田堰がある。アフガンの灌漑に人生を捧げた中村哲医師がお手本とした土木技術の粋が生かされている。水の大切さ、有り難さを実感する。



田植えの風景を眺めながら、現地に足を運ぶことの大切さを思う。土の匂いや水流の音、やさしい湿気を含んだ風、雲の間から射す初夏の太陽光線。そんな中に身を置く心地よさを感じる。快い汗を流したポタリングだった。