ケラリーノ・サンドロヴィッチ台本・演出の舞台「キネマと恋人」を兵庫県立芸術文化センター阪急中ホールでみた。世田谷パブリックシアター公演を見逃したが、兵庫公演で評判の舞台を見ることができた。
ウディ・アレンの映画「カイロの紫のバラ」の設定を1930年代の日本の小さな島(梟島)に置き換えたストーリー。銀幕と現実を行き来する場面転換の流れるような動き。その演出テクニックに目を奪われる。
主演の妻夫木聡と緒川たまき。コミカルで哀切な感情表現が良かった。銀幕スターと映画ファンの恋は、おかしくて寂しくて、いとおしい。誰にでもある夢の世界への憧れ。夢は夢として、現実に向き合うしかないのだろう。
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