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一陽来復 Life Goes On [シネマ&演劇]

東日本大震災からまもなく7年。岩手、宮城、福島で暮らし続ける人たちを追ったドキュメンタリーの試写をみた。国の「心の復興」事業の一環として制作された。監督はユンミアさん。時間的制約など条件をクリアしながら撮った、その苦労が見て取れる。

三人の子どもを一度に亡くした夫婦、結婚してまもなく夫を失い忘れ形見の子どもと暮らす妻、原発事故後も出荷できないコメを作り続けた農家。釜石、南三陸、石巻、川内、地域によって事情は異なるが、癒えることのない心の傷を抱えながらも前を向く。

一陽来復=冬が去り春が来ること。悪いことの後、ようやく物事がよい方に向くこと。津波が海底をさらったことで、漁場は生まれ変わった。大きな自然の再生の営みでもあったと話す漁業者の言葉。人々の営みが作り出した、原発政策や防災対策など、震災を機にどこまで生まれ変わることができるのだろうか。復興はなお途上であるとあらためて思った。

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