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『Q』:A Night At The Kabuki [シネマ&演劇]

NODA-MAP第23回公演「『Q』:A Night At The Kabuki」を池袋の東京芸術劇場プレイハウスで見た。作・演出の野田秀樹によると、伝説のバンド、クイーンのアルバム「オペラ座の夜」から得た着想を文字に起こした。ボヘミアン・ラプソディーはじめクイーンの楽曲が全編で使われ、舞台をエモーショナルに変える。

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ロミオとジュリエットを源平の世に置き換え、その後日談を語る。結ばれない二人が、わずか5日ちょっとの愛の時間を胸に恋い焦がれあう。誰にでもある初恋を大人になった二人(松たか子、上川隆也)が思い返す。前半のストーリーは知っているので、少々退屈だったが、ヒロイン、ジュリエ役の広瀬すずの、なんとみずみずしくキラキラしていること。これだけでも一見の価値があったなあ。竹中直人の存在感も凄かった。奇抜な格好、独裁者的な振る舞い、ここまで堂に行った演技はなかなかできない。今回の舞台で一番カブいていた。

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オールブラックスのハカが出てきたりして、しっかり流行を取り込む一方で、シベリア抑留の話に繋がるとは。「自由の源」家、「公平の平」家、名を捨テロリスト。言葉遊びの向こうにシニカルな思想があるような。ロミジュリの抱擁に思わずホロリと来たあと、衝撃のラスト。意表を突く演出にやられた。




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