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「線」の思考 鉄道と宗教と天皇と [読書日記]

鉄道に乗って沿線の宗教施設や史跡・古墳を訪ねる旅の記録。現場に赴き痕跡から歴史や思想の地下水脈を探る。宗教や天皇の知られざる姿を知る、ミステリーのような紀行だ。

応神天皇(八幡神)の母とされる神功(じんぐう)皇后。三韓征伐をした聖母(しょうも)といわれる。その神功皇后の足跡がJR筑肥線・松浦鉄道の沿線にある。征伐を前に勝利を占ったりした場所が言い伝えられ神社になったり、史跡として残っていたりする。もちろん地名にも残っているという。どこまでが史実でどこまでが伝説か境界線は不明だが、我々が知らない歴史、特に天皇にまつわる歴史があることを知る。

日蓮は東国の出身で、房総三浦環状線にその足取りがあると知る。創立当初は迫害を受けたという歴史も知る。山陽の方にも新興宗教の総本山がいくつもあるのを知る。数多の宗教にそれぞれの信者がいる現実。冠婚葬祭の時にしか、宗教を意識しない身としては、別世界を眺めるような気分で1冊を読み終えた。原武史著。


「線」の思考―鉄道と宗教と天皇と―

「線」の思考―鉄道と宗教と天皇と―

  • 作者: 原武史
  • 出版社/メーカー: 新潮社
  • 発売日: 2020/10/16
  • メディア: Kindle版



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