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書道博物館 [雑感]

台東区立文化施設の無料デーを利用して、書道博物館を訪れた。JR鶯谷駅から5分ほど、カップルが行き来するラブホ街のどまん中にあるのに、まずびっくり。でもよく考えると、昭和の初め頃、ここに博物館の前身の建物ができたわけだから、博物館側の方がむしろ、はた迷惑ということかも。館内には、明治・大正・昭和と、洋画界・書道界に足跡を残した中村不折(ふせつ)が蒐集した中国・日本の書コレクションを展示している。王羲之はじめ中国の書聖がものした書は、どれも立派で「うん」と頷いて見とれた。不折という人は、どこかで聞いた名前と思っていたら、夏目漱石の「我が輩は猫である」の挿絵を描いたことで有名らしい。島崎藤村や伊藤左千夫といった文豪の作品の装幀・挿絵も手がけたという。不折の書も特別スペースに展示されているが、実におもしろく素敵な書体で、そのデザイン性は現代でも色あせていない。新宿中村屋や清酒・日本盛、神州一味噌などの看板ロゴ・商品ラベルにいまだに使われているのも、なるほどとうなずける。
タグ:書道博物館
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