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サンタクロース会議 [シネマ&演劇]

こまばアゴラ劇場で、平田オリザさん作・演出の子ども参加型演劇をみた。コミュニケーションの力をつけるというより、コミュニケーション嫌いにならないように、子どもたちへの演劇教育を実践している平田さんが10年前から続けている公演。舞台と客席の垣根を取り払い、子どもの意見に受け答えしながら物語は展開していく。


サンタがいるのか、いないのかを含めて、サンタにまつわる問題を議論する。平田さんによると、演劇はギリシャ時代、哲学や民主主義とともに始まった。日本の学校教育では道徳としてとりあげているテーマも含めて、哲学カフェのような感じで演劇を教育の場に持ち込みたいという。


公演は1時間程度で、子ども向けの内容かと思ってみたのだが、大人に向けて家庭での会話を促す狙いもあると分かった。サンタは空を飛べるの? いい子と悪い子はどう見分けるの? 舞台からの青年団の役者の質問に答える子どもたちの意見が素朴でつい微笑んでしまう。しこみではなく、アドリブで広がっていく舞台はある意味、演劇の本質かもしれないと思った。

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