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グッドバイ [シネマ&演劇]

あの太宰治の未完の小説をケラリーノ・サンドロヴィッチが脚本に仕立て、生瀬勝久が演出した。「グッドバイ」を日比谷のシアタークリエでみた。女たちの口争いが可笑しい恋愛狂騒劇。上質なコメディに大いに笑った。

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街はまだ貧しく、疎開、引き揚げの人たち、進駐軍がいた、昭和23年が舞台。そんな時代に多くの愛人を持った不埒な男と大食いの美女が出会う物語だ。セクハラ、不倫とやたらと叩かれる今どきの世間と比べると、まだ大らかであったのだなあとつい思ってしまう。でもよく考えてみると、藤木直人演じる雑誌編集長のように金持ちな人々は一握り。多くの国民は食うので精一杯の時代だった。だからこそ男たちにとっては夢物語のような金持ち階級のすったもんだのお話ができたのかも。

ヒロイン役のソニンは、キャラが立っていてキュートだった。子ども役のMIO、YAEが世の中を見透かしたような不気味な存在で面白かった。名前が変で覚えていた長井短も変な感じが印象に残った。生瀬の演出、良かったのでは。
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