火花 [読書日記]
又吉直樹の「火花」を読んだ。何年か前の芥川賞。有名人枠で取ることも多いと批判される賞だが、周辺で働いていた立場からすると、商業出版なのだから話題になりそうな作品を選ぶのは当然のこと。文芸作品は数万売れればめっけものと言われる時代だから、火花は何年かに一度のヒットと言える。
又吉そのものが主人公の私小説という感触。自分がおもろいものを追求する先輩と、お笑いの世界で食べていく、人気者になり成功することを夢見る主人公。理想と現実のギャップ、焦りが芸人のリアルを描き出す。
さすがに漫才ネタを書いているだけあって、ステージのやりとりは絶妙。ラストライブは読んでも泣けた。吉祥寺、井の頭公園、渋谷、高円寺、下北沢、石神井と、知ったスポットが出てきて、その空気感が個人的によくわかるのも楽しかった。
又吉そのものが主人公の私小説という感触。自分がおもろいものを追求する先輩と、お笑いの世界で食べていく、人気者になり成功することを夢見る主人公。理想と現実のギャップ、焦りが芸人のリアルを描き出す。
さすがに漫才ネタを書いているだけあって、ステージのやりとりは絶妙。ラストライブは読んでも泣けた。吉祥寺、井の頭公園、渋谷、高円寺、下北沢、石神井と、知ったスポットが出てきて、その空気感が個人的によくわかるのも楽しかった。
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